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​ありがとうのほん 大人向けストーリー

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すずちゃんに 贈る
世界でたった1冊の絵本

すずちゃん お誕生日おめでとう!
いつも素敵な笑顔をありがとう
​これからも元気いっぱいのすずちゃんでいてくださいね♪


2016年4月1日
​ 友人一同より

 

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広瀬すずさんへ
これまでのありがとうを込めて



ありがとうのほん



KACHIKO 作・絵

​クリエイト・ア・ブック

 

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今日は何の日?

あるひとにとっては
普段と変わらないありふれた一日であり
ある人にとっては
生涯忘れられない特別な日かもしれません。

すずちゃんにとっては
どうですか?

流れゆく時間の中から
今日という日に寄せて

すずちゃんに伝えたい事があると
扉の向こうで待っている方々がいるようです。

 

まず最初は、
遠い昔の
すずちゃんがまだ
今よりずっと小さな頃に履いていたくつ。

いつしかサイズが合わなくなって
捨てられてしまったけど
こんなにボロボロになるまで
たくさん履いてくれて
色んなところへ連れて行ってもらえて
嬉しかったのです。ありがとうね。


すずちゃんの足は
​あの頃に比べるとずいぶん大きくなりましたね?

 

お次はすずちゃん
赤ちゃんの頃に使っていたものたち。


すずちゃんは覚えてる?
あまいミルクの香り、
ふわふわの肌触り、
聞こえてくるのは不思議な音、

コロコロコロリ、カラカラカラ。

すずちゃんが泣いているとき
そして、笑っているとき
いつも一緒にいたのです。
共に過ごした日々に、ありがとう。
もう20歳だなんて
​時の経つのはあっという間ですね。

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お次は使いかけのクレヨンや絵の具たち。

すずちゃんがまだ幼かった時、
どんな絵を描いたか憶えていますか?
​一番使った色は、何色?

失敗を恐れず、無心に描いていたよね。
思いきり使ってくれて、ありがとう。

今はどうですか?
今でも心のままに自分を表現していますか?
他人と自分を比べて、落ち込んだりしていませんか?
​そんな時はまた、あの頃を思い出してみてね。



 

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いつかどこかで出会った
小さな可愛い生き物たち。

言葉は無くても伝わった。
優しく目を合わせてくれたこと
可愛いと思ってくれたこと
それだけで幸せ。
ありがとう。
すずちゃん

どこかでまた会えるかな。
会えるといいね。
​その時がくるのを楽しみにしているよ。



 

そしてさらに小さな生き物たち。

小さすぎて見えなくて
踏まれそうになったこともあるけど
どんなに小さくても一生懸命生きているよ。

嫌いかな?
でももしかしたらいつかは
好きになってもらえるかな?
まずは
すずちゃん
知ってもらえたことに、ありがとう。
​また、見つけてね。



 

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彩り豊か採れたて新鮮
美味しそうな食べ物たち。

太陽の光を浴び、海と大地に抱かれ
エネルギーに満ち溢れています。
宝石の様に輝いています。
栄養を豊富に蓄えた大自然の贈り物。


すずちゃんがいつも
おいしそうに食べてくれて
元気になってくれること
​それが嬉しいのです。ありがとう。




 

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東京都港区
それは
すずちゃん
ご縁のある土地。

人に個性がある様に土地にも個性がある。

東京都港区は好きですか?

すずちやんがこの土地に
住むことによって

東京都港区を元気にしています。
住んでくれて、ありがとう。
​なかなか良いところでしょう?




 

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空気、それはめには見えない。
目にはみえないそのままの姿で

すずちゃんが動き回っているときも
眠っているときも
そばにぴたりと寄り添っている。

寄せては返す波の様なリズムで
体内へと吸い込まれるたび
繊細な会話をしているよ。

すずちゃんの呼吸に、ありがとう。

新鮮な自然の良い香りを乗せて
いつもの
すずちゃんの元へ
​綺麗な空気を届けられます様に。







 


地球、それはいつも私達の足元で
静かに、時に激しく息づいている。
太陽計に浮かぶ三番目の星。

すずちゃんはこの広い地球の上で
これまでどんな場所へ行き
何を見て、何を感じ
どんな想いを抱いてきたのだろう。

この地球に生まれてきてくれて
ありがとう。
これからも冒険を楽しんでね。





 


空にぽつんと浮かぶ太陽と月。
昼と夜の世界を照らし続ける姿は
まるで父と母の様。

時々見上げてしまうのはなぜだろう?
すずちゃんが彼らを見上げる時
彼らもまた、すずちゃんを見つめている。

あなたの眼差しが嬉しいのだ。
見上げてくれて、ありがとう。
寒さに凍えない様に
暗い夜道に迷わない様に
いつもすずちゃん
​見守っているよ。






 

宇宙、それはただ静かにひっそりと在る。

永遠に続く暗闇の中に煌めく星たち。
銀河、星雲、ブラックホール。

なぜ宇宙は存在するのだろう。
創造主の実験場? それとも一つの生命体?

ただ確かな事。
それはすずちゃんは今
宇宙を構成している一つの輝き。

すずちゃんが存在していることで
宇宙は成り立っているのだ。
すずちゃん
​存在してくれて、ありがとう。






 

すずちゃんの体を構成する細胞。
それはミクロの世界。小さな宇宙。

毎日どこかで生まれ
毎日どこかで役目を終えている。
めぐりめぐる集合体。

すずちゃんが生きている。
ただそれだけで細胞たちは巡っている。
だから、ありがとう。

すずちゃんが取り込む栄養と
にっこり笑顔の幸福感で
細胞たちはますます元気に働けるんだ。






 

目を閉じると心の中に浮かんでくる
優しくて暖かい光。

それは
すずちゃんという
存在を通して体験したかった。
楽しさ、嬉しさ、辛さ、悲しみ、怒り、
感じられる限りのたくさんの感情を

すずちゃんでしか味わえない
オリジナルな体験を。

それが光にとっての喜び。

すずちゃんという体験に
ありがとう。
光はいつも
​すずちゃんを愛しているよ。







 

いつかどこかで見かけた人達。
智美ちゃんや、美鈴ちゃんや、峻君の姿も…。
世の中には星の数ほど人がいる。
これだけ沢山の人がいるのに
同じ人は一人もいない。

すずちゃんと同じ人も
もちろんいない。

みんなが少しずつ違う色を持っていて
それぞれの色が輝く時
世界はカラフルに彩られる。
すずちゃんがすずちゃんで
いてくれて、ありがとう。







 


最後に。

親愛なるすずちゃん
あなたがいてくれたから
この絵本が生まれました。

ありがとうの気持ちを込めて
​これを贈ります。





 

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